オルタナバンクの使い方
ファンド分散のすすめ
1本のファンドを選ぶ場所から、組み合わせて持つ場所へ。
オルタナバンクは、ファンドを「選ぶ」だけの場所ではありません。複数のファンドを組み合わせて、自分のポートフォリオを育てる場所です。
導入
「分散」には、2つの意味がある
分散投資というとき、そこには2つの階層があります。
ひとつは、株式や債券といった伝統的な資産に、値動きの傾向が異なるオルタナティブ資産を加えること。資産全体での分散です。
もうひとつが、このページの主題です。
オルタナバンクの中でも、1本にまとめず、複数のファンドに分けて持つこと。
このページでわかること
これから始める方にも、すでに1本お持ちの方にも。
1本を選んだその判断が、間違いだったという話ではありません。その次の一歩の話です。
オルタナティブ(貸付債権)という資産の特徴
本題に入る前に、前提をひとつ。オルタナバンクで扱う貸付型ファンド(貸付債権への投資)には、はっきりした特徴があります。
3つのメリット
- 相対的な利回りの高さ — 流動性・換金性が低い代わりに、潜在的なリターンが大きい
- 他の資産クラスと連動しにくい — 株式や債券の相場変動の影響を受けにくい
- 期間と利率が契約で決まっている — 運用の見通しを立てやすい
これらのメリットは、単独で存在するものではありません。それぞれに裏返しのデメリットがあり、セットで理解してこそ、この資産を使いこなせます。
3つのデメリットと、オルタナバンクでの向き合い方
| デメリット | オルタナバンクでは |
|---|---|
| 流動性が低い(原則、運用期間中の換金はできない) | 短期から中長期まで、さまざまな運用期間のファンドを用意 |
| 通常はまとまった資金が必要(ロットが大きい) | 1万円からの小口化で対応 |
| デフォルトリスクがある(1本単位で見れば、全損の可能性もある) | 仕組みだけでは消せない領域。ここに備えるのが、投資家自身の「分散」 |
3つ目のデメリットだけは、サービスの仕組みでは消せません。だから、このページがあります。
分散という持ち方でデメリットに備えながら、メリットを最大限に活かす。それが、このページで伝えたいオルタナバンクの使い方です。
なぜ分散するのか
1本を選んで投資する。その良さを、私たちは知っています
オルタナバンクのファンドは、1本ごとに投資先・利回り・期間・仕組みを開示しています。自分の目で確かめて、自分で選ぶ。この透明性は、私たちの原点です。
けれど、「1本だけを持つ」という持ち方には、構造上の弱点がひとつあります。
成功率99%でも、その1件に投資した人にとっては100%
仮に、100本のファンドのうち99本が予定どおり償還されるとしましょう。それでも、残る1本に資金のすべてを置いていた人にとって、それは「1%の出来事」ではありません。自分の投資にとっては、100%の出来事です。
1本への集中は、リターンの集中であると同時に、リスクの集中でもあります。
分散は「守り」ではなく、「攻め」の戦略
分散の目的は、怖さを減らすことだけではありません。長期の複利を、一度の大きな損失で途切れさせないこと。資産形成を続けるための、攻めの設計です。
それでも、リスクはゼロにはなりません
分散しても、リスクはなくなりません。複数のファンドが同時に影響を受けるような出来事も、起こり得ます。
「件数」だけでは分散にならない
10本持っていても、分散になっていないことがあります
同じ国の、同じ業種の、同じ貸付先のファンドを10本持っていたら、どうでしょうか。それは実質的に、1つの大きなリスクを10個に切り分けただけかもしれません。
そしてもうひとつ、見落としがちなのが金額の偏りです。10本に分けていても、そのうちの1本に資金の大半を置いていれば、実質はその1本への集中投資と変わりません。
分散は「本数」だけではつくれません。「中身の違い」と、「金額のバランス」。この2つでつくられます。
分散の7つの軸
ファンドの「中身の違い」は、次の軸で見ることができます。
| 軸 | 見るポイント |
|---|---|
| 国・地域 | どの国・地域の経済に依存しているか |
| 通貨 | 円建てか、為替の影響を受ける構造か |
| 業種 | どの産業の景気に左右されるか |
| スポンサー(貸付先) | 誰の信用力に依存しているか |
| 返済原資 | 返済のお金は、どこから来るか |
| 担保 | 万一のとき、何が残るか |
| 期間 | 資金がどのくらいの間、拘束されるか |
あなたのファンドを、軸で見てみる
オルタナバンクの各ファンドページの「案件概要」には、投資先の地域・業種・仕組み・担保・期間・通貨が書かれています。
次の1本を選ぶ前に、いま持っているファンドをこの軸で眺めてみてください。「持っている軸」と「持っていない軸」が見えてきます。
利回りではなく、リスク調整後リターン
貸付投資のリターンは上には伸びない。一方下がる可能性はある
貸付型ファンドのリターンは、はじめから決まっています。年8%のファンドが、あるとき突然15%になることはありません。一方で、下振れの可能性もあります(オルタナバンクの目標利回り達成率は99.5%※です)。
この「上は無く、下もありえる」という非対称性が、貸付投資のすべての出発点です。
| 起こり得る結果の幅 | 内容 |
|---|---|
| 予定どおりのケース | 目標利回り(例: 年8%)で償還。 |
| 良くないケース | 分配の遅延や、元本の一部毀損 |
| 最悪のケース | 元本の大きな毀損。下振れは深くなり得る |
「目標利回り達成率」とは、募集時に設定した目標利回りに対し、税引前の分配金額を基に年利換算した実績利回りが目標利回り以上となった貸付型クラウドファンディングの割合(小数点以下第2位で四捨五入)をいいます。なお、当該実績はSAMURAI FUND(現オルタナバンク)のファンドを含む2022年1月1日から2026年5月31日までに運用を開始し、償還されたファンドにおける実績です。また、当該実績は過去のものであり、将来の運用効果を保証するものではありません。
一件の大成功より、一件の致命的損失を避ける
上が限定されている以上、長期の成果を分けるのは「どれだけ当てたか」ではありません。「どれだけ大きく失わなかったか」です。
「何%か」ではなく、「どんなリスクの上の何%か」
リスク調整後リターンとは、利回りの数字そのものではなく、「どんなリスクを取ってその利回りを得るのか」——たとえば、投資先の事業の確かさ、担保の有無、運用期間の長さ——まで含めて見たリターンのことです。
利回りの数字を並べて比べる。その比べ方を、少しだけ変えてみてください。同じ8%でも、その8%が乗っているリスクは、ファンドごとに違います(例 投資先事業や担保有無などでリスクは異なる)。
高い利回りには理由があります。低い利回りにも、理由があります。
では、そのリスクはどこに書いてあるのか。次の章です。
リスクとの向き合い方
リスクは、なくすものではなく、設計するもの
金融の仕事は、リスクをゼロにすることではありません。どこまでのリスクを取り、どう分け、誰がどこまで負担するかを設計することです。
オルタナバンクは、審査・モニタリング・回収の体制と、ファンドごとの構造設計によって、リスクと向き合っています。
ファンドの構造を、読み解けるようになる
それぞれのファンドページには、返済の流れと、リスクを誰が負うのかが書かれています。ノンリコースという言葉の意味。担保の評価。信用リスクの主体。案件詳細のこれらの記載を、読み飛ばさないでください。
構造を理解して選ぶことと、分散して持つことは、セットです。
「延長」と「遅延」。言葉の定義から、開示しています
「延長」と「遅延」は、違うものです。オルタナバンクはこの定義を公開し、該当したファンドの実績を運用実績ページで開示しています。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 延長 | 借り手との合意に基づいて返済期日が変更され、ファンドの償還期日も変更された状態 |
| 遅延 | 返済期日を過ぎても支払いが完了しておらず、ファンドの元本・分配金の支払いも完了していない状態 |
正確な定義は運用実績ページをご確認ください。
実践: 分散ポートフォリオのつくり方
一定額ずつを、複数のファンドに
オルタナバンクを活用する際に大切なのは、資金を1本に集中させず、一定額ずつ複数のファンドに分けて持つことです。そうすることで貸付債権という資産を、リスクに備えつつもメリットを最大限に享受できます。
利回り順ではなく、「持っていない軸」を埋める
次の1本を選ぶとき、利回りの高い順に並べ替える前に、いま持っているファンドにない軸を探してみてください。違う国。違う業種。違う返済原資。
埋まっていない軸を埋めていくことが、ポートフォリオを育てるということです。
| 軸 | いま持っているファンド | 次の1本で検討したい軸 |
|---|---|---|
| 国・地域 | (例)日本 | (例)東アジア |
| 通貨 | (例)円建て | — |
| 業種 | (例)不動産 | (例)貸金事業 |
| 返済原資 | (例)不動産売却代金 | (例)事業収益 |
| 期間 | (例)12ヶ月 | (例)6ヶ月 |
記入例はあくまで軸の見方を示すものであり、特定のファンドや組み合わせを推奨するものではありません。
これから始める方も、すでに1本お持ちの方も、次の一歩は同じです。正しい分散投資を今日から始め、オルタナバンクを最大限に活用しましょう。
【取引にあたっての重要事項】
SAMURAI証券で取り扱っている商品等への投資には、商品等に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。
投資金額の振込みに係る金融機関への振込手数料はお客様負担となります。なお投資の際は、取引手数料は無料です。
併せて、当社では上記の手数料のほか、ファンド毎に営業者に対する営業者報酬及び営業者から当社に対する募集又は私募取扱手数料を設定しています。また、当該手数料率及び報酬額は一律に設定されるものではなくファンド毎に異なります。したがって、手数料率及び営業者報酬の合計額について、本箇所にて具体的に記載することが出来ません。
具体的な手数料率及び報酬額はそれぞれのファンドにて交付される「契約締結前交付書面」に記載していますので、ご確認いただきますようお願いいたします。
本情報に含まれる過去の実績や予測は、将来の結果を保証するものではありません。
各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。
目標利回りは予想される税引前分配金をもとに計算されており、実際の利回りと異なる場合があります。
投資にあたっては商品ごとの契約締結前交付書面及び当該商品に係る個別の契約書等でご確認ください。
当社は本情報の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではありません。
商品の選択、購入などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任で行っていただくようお願いいたします。
本記事内に記載されている目標利回りは、現時点での目標・想定利回り(税控除前)であり、将来の運用成果を保証するものではありません。「目標利回り」とは、営業者から貸付先への貸付に係る貸付金利から営業者報酬を控除して算出した数値であり、投資金額に対する分配金合計額の割合(年率換算)とは異なります。
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