オルタナバンクの使い方

ファンド分散のすすめ

1本のファンドを選ぶ場所から、組み合わせて持つ場所へ。

オルタナバンクは、ファンドを「選ぶ」だけの場所ではありません。複数のファンドを組み合わせて、自分のポートフォリオを育てる場所です。

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INTRODUCTION

導入

「分散」には、2つの意味がある

分散投資というとき、そこには2つの階層があります。

ひとつは、株式や債券といった伝統的な資産に、値動きの傾向が異なるオルタナティブ資産を加えること。資産全体での分散です。

もうひとつが、このページの主題です。
オルタナバンクの中でも、1本にまとめず、複数のファンドに分けて持つこと。

分散の2つの階層。1.資産全体(株式・債券・預金・オルタナティブ)にオルタナティブを加える分散、2.オルタナバンクの中で複数のファンドに分ける分散

このページでわかること

01 なぜ分散するのか 1本への集中が持つ、構造的なリスク
02 何を分散するのか 「件数」ではなく「軸」で分ける考え方
03 どう始めるのか 一定額ずつ×複数本の実践

これから始める方にも、すでに1本お持ちの方にも。
1本を選んだその判断が、間違いだったという話ではありません。その次の一歩の話です。

オルタナティブ(貸付債権)という資産の特徴

本題に入る前に、前提をひとつ。オルタナバンクで扱う貸付型ファンド(貸付債権への投資)には、はっきりした特徴があります。

3つのメリット

  • 相対的な利回りの高さ — 流動性・換金性が低い代わりに、潜在的なリターンが大きい
  • 他の資産クラスと連動しにくい — 株式や債券の相場変動の影響を受けにくい
  • 期間と利率が契約で決まっている — 運用の見通しを立てやすい

これらのメリットは、単独で存在するものではありません。それぞれに裏返しのデメリットがあり、セットで理解してこそ、この資産を使いこなせます。

3つのデメリットと、オルタナバンクでの向き合い方

デメリットオルタナバンクでは
流動性が低い(原則、運用期間中の換金はできない)短期から中長期まで、さまざまな運用期間のファンドを用意
通常はまとまった資金が必要(ロットが大きい)1万円からの小口化で対応
デフォルトリスクがある(1本単位で見れば、全損の可能性もある)仕組みだけでは消せない領域。ここに備えるのが、投資家自身の「分散」

3つ目のデメリットだけは、サービスの仕組みでは消せません。だから、このページがあります。

分散という持ち方でデメリットに備えながら、メリットを最大限に活かす。それが、このページで伝えたいオルタナバンクの使い方です。

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CHAPTER 1

なぜ分散するのか

1本を選んで投資する。その良さを、私たちは知っています

オルタナバンクのファンドは、1本ごとに投資先・利回り・期間・仕組みを開示しています。自分の目で確かめて、自分で選ぶ。この透明性は、私たちの原点です。

けれど、「1本だけを持つ」という持ち方には、構造上の弱点がひとつあります。

成功率99%でも、その1件に投資した人にとっては100%

仮に、100本のファンドのうち99本が予定どおり償還されるとしましょう。それでも、残る1本に資金のすべてを置いていた人にとって、それは「1%の出来事」ではありません。自分の投資にとっては、100%の出来事です。

左:100本のファンドのうち問題が起きたのは1本で、俯瞰で見れば全体の1%。右:その1本に全額を置いた人にとっては100%
同じ出来事の、2つの見え方

1本への集中は、リターンの集中であると同時に、リスクの集中でもあります。

分散は「守り」ではなく、「攻め」の戦略

分散の目的は、怖さを減らすことだけではありません。長期の複利を、一度の大きな損失で途切れさせないこと。資産形成を続けるための、攻めの設計です。

それでも、リスクはゼロにはなりません

分散しても、リスクはなくなりません。複数のファンドが同時に影響を受けるような出来事も、起こり得ます。

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CHAPTER 2

「件数」だけでは分散にならない

10本持っていても、分散になっていないことがあります

同じ国の、同じ業種の、同じ貸付先のファンドを10本持っていたら、どうでしょうか。それは実質的に、1つの大きなリスクを10個に切り分けただけかもしれません。

そしてもうひとつ、見落としがちなのが金額の偏りです。10本に分けていても、そのうちの1本に資金の大半を置いていれば、実質はその1本への集中投資と変わりません。

分散は「本数」だけではつくれません。「中身の違い」と、「金額のバランス」。この2つでつくられます。

左:同じ国・同じ業種・同じ貸付先の10本はリスクの源が実質1つ。右:軸の違う10本はリスクの源が分かれている

分散の7つの軸

ファンドの「中身の違い」は、次の軸で見ることができます。

軸見るポイント
国・地域どの国・地域の経済に依存しているか
通貨円建てか、為替の影響を受ける構造か
業種どの産業の景気に左右されるか
スポンサー(貸付先)誰の信用力に依存しているか
返済原資返済のお金は、どこから来るか
担保万一のとき、何が残るか
期間資金がどのくらいの間、拘束されるか

あなたのファンドを、軸で見てみる

オルタナバンクの各ファンドページの「案件概要」には、投資先の地域・業種・仕組み・担保・期間・通貨が書かれています。

次の1本を選ぶ前に、いま持っているファンドをこの軸で眺めてみてください。「持っている軸」と「持っていない軸」が見えてきます。

ファンド詳細ページの模式図。担保・分配方式はタグ、運用期間は「期間」の軸、案件概要の各項目が国・地域/業種/スポンサー・返済原資/担保/通貨の軸に対応
ファンド詳細ページ「案件概要」の読みどころ(模式)
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CHAPTER 3

利回りではなく、リスク調整後リターン

貸付投資のリターンは上には伸びない。一方下がる可能性はある

貸付型ファンドのリターンは、はじめから決まっています。年8%のファンドが、あるとき突然15%になることはありません。一方で、下振れの可能性もあります(オルタナバンクの目標利回り達成率は99.5%※です)。

この「上は無く、下もありえる」という非対称性が、貸付投資のすべての出発点です。

起こり得る結果の幅内容
予定どおりのケース目標利回り(例: 年8%)で償還。
良くないケース分配の遅延や、元本の一部毀損
最悪のケース元本の大きな毀損。下振れは深くなり得る

「目標利回り達成率」とは、募集時に設定した目標利回りに対し、税引前の分配金額を基に年利換算した実績利回りが目標利回り以上となった貸付型クラウドファンディングの割合(小数点以下第2位で四捨五入)をいいます。なお、当該実績はSAMURAI FUND(現オルタナバンク)のファンドを含む2022年1月1日から2026年5月31日までに運用を開始し、償還されたファンドにおける実績です。また、当該実績は過去のものであり、将来の運用効果を保証するものではありません。

一件の大成功より、一件の致命的損失を避ける

上が限定されている以上、長期の成果を分けるのは「どれだけ当てたか」ではありません。「どれだけ大きく失わなかったか」です。

「何%か」ではなく、「どんなリスクの上の何%か」

リスク調整後リターンとは、利回りの数字そのものではなく、「どんなリスクを取ってその利回りを得るのか」——たとえば、投資先の事業の確かさ、担保の有無、運用期間の長さ——まで含めて見たリターンのことです。

利回りの数字を並べて比べる。その比べ方を、少しだけ変えてみてください。同じ8%でも、その8%が乗っているリスクは、ファンドごとに違います(例 投資先事業や担保有無などでリスクは異なる)。

高い利回りには理由があります。低い利回りにも、理由があります。

左:利回りの数字を並べて比べる(8%・7%・6%)。比べ方を変えると、右:同じ8%でも乗っているリスク(国・業種・担保・返済原資)は違う

では、そのリスクはどこに書いてあるのか。次の章です。

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CHAPTER 4

リスクとの向き合い方

リスクは、なくすものではなく、設計するもの

金融の仕事は、リスクをゼロにすることではありません。どこまでのリスクを取り、どう分け、誰がどこまで負担するかを設計することです。

オルタナバンクは、審査・モニタリング・回収の体制と、ファンドごとの構造設計によって、リスクと向き合っています。

ファンドの構造を、読み解けるようになる

それぞれのファンドページには、返済の流れと、リスクを誰が負うのかが書かれています。ノンリコースという言葉の意味。担保の評価。信用リスクの主体。案件詳細のこれらの記載を、読み飛ばさないでください。

構造を理解して選ぶことと、分散して持つことは、セットです。

「延長」と「遅延」。言葉の定義から、開示しています

「延長」と「遅延」は、違うものです。オルタナバンクはこの定義を公開し、該当したファンドの実績を運用実績ページで開示しています。

用語意味
延長借り手との合意に基づいて返済期日が変更され、ファンドの償還期日も変更された状態
遅延返済期日を過ぎても支払いが完了しておらず、ファンドの元本・分配金の支払いも完了していない状態

正確な定義は運用実績ページをご確認ください。

定義と実績を見る

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CHAPTER 5

実践: 分散ポートフォリオのつくり方

一定額ずつを、複数のファンドに

オルタナバンクを活用する際に大切なのは、資金を1本に集中させず、一定額ずつ複数のファンドに分けて持つことです。そうすることで貸付債権という資産を、リスクに備えつつもメリットを最大限に享受できます。

同じ投資資金での2つの持ち方。持ち方A:1本に全額。持ち方B:一定額ずつ×複数本で、国・地域の軸/業種・産業の軸/投資期間の軸もばらす

利回り順ではなく、「持っていない軸」を埋める

次の1本を選ぶとき、利回りの高い順に並べ替える前に、いま持っているファンドにない軸を探してみてください。違う国。違う業種。違う返済原資。

埋まっていない軸を埋めていくことが、ポートフォリオを育てるということです。

軸いま持っているファンド次の1本で検討したい軸
国・地域(例)日本(例)東アジア
通貨(例)円建て—
業種(例)不動産(例)貸金事業
返済原資(例)不動産売却代金(例)事業収益
期間(例)12ヶ月(例)6ヶ月

記入例はあくまで軸の見方を示すものであり、特定のファンドや組み合わせを推奨するものではありません。

これから始める方も、すでに1本お持ちの方も、次の一歩は同じです。正しい分散投資を今日から始め、オルタナバンクを最大限に活用しましょう。