レポート

代表インタビュー

【代表インタビュー #1】Alterna Bankが目指す未来とは

「No.1オルタナティブ投資プラットフォームを創る」

2023年1月、「SAMURAI FUND」から「Alterna Bank(オルタナバンク)」へブランドリニューアルした際に、山口代表が表明した言葉です。

今回は、「その意義とは?Alterna Bankが目指すものとは?」に迫るべく、山口代表へ直接インタビューを実施しました。

―「Alterna Bank」へのブランドリニューアルから4か月が経過しました。「オルタナティブ投資プラットフォーム人気No.1」とトップページに掲げられましたが、そもそも「オルタナティブ投資」が何なのか実はよくわからない方も多いかもしれませんね。

▲「Alterna Bank(オルタナバンク)」トップページ

山口:「オルタナティブ投資」は機関投資家らプロの投資家の間では一般的ですが、投資経験のない人や経験の浅い個人投資家にはまだなじみが薄いかもしれません。

では、まず「オルタナティブ投資」とは何かから簡単にご説明しますね。

オルタナティブ投資とは、上場株式や債券といった「伝統的資産」と呼ばれる金融商品以外の新しい投資対象や投資手法をいいます。 これらのオルタナティブ資産はハーバード大学といった有名な機関投資家も積極的にポートフォリオに組み入れており、世界中で成功例が多く報告されています。

―当社のビジョン「オルタナティブ投資業界を牽引するNo.1オンライン・プラットフォームを創る」について、改めてどういった想いが込められているのか教えてください。

山口:一言で言えば、「富裕層に独占されてきたオルタナティブ投資の民主化(リテールへの開放)を実現したい」という想いです 私は公認会計士、税理士として、これまで多くの方々から資産運用の相談を受けてきましたが、特に個人投資家や経営者の方から「オルタナティブ資産、特に海外のアセットや非上場株式、金銭債権など一般のマーケットに出回らない金融商品にアクセスしたくても難しい」というご相談を受けることが多くありました。仮に投資の機会があったとしても、最低投資額が1,000万円からなど、個人投資家では投資が簡単ではありません。

―確かにそれは手が出せません……。富裕層が投資しているようなオルタナティブ資産は高額な最低投資額もそうですが、長期運用が前提であることや、そもそも情報が一般公開されていないなど、個人投資家にはかなりハードルが高いですよね。

山口:そうなんです。また別の機会で詳しくお話しますが、オルタナティブ投資は、景気変動の影響を受けにくく、流動性が低くなる一方で、リスクに対して大きなリターンが期待できます。ポートフォリオに一定割合組み入れることで、リスク分散の効果が高くなると言われており、優良な投資先も多い。

しかしながら、個人投資家はアクセスできない。

これは見過ごせない状況だと感じたんです。富裕層だけが独占しているオルタナティブ市場を個人にも開放し、個人投資家がリスクの許容度やリテラシーに応じて、柔軟かつ多様なポートフォリオを形成できる社会、これを実現したい、と考えました。

―税理士資格も持ち、公認会計士としてキャリアを積んでいる中で、金融界でオルタナティブ投資事業に取り組み始めるというのは非常にチャレンジングですね。

山口:公認会計士は世の中に大勢いて、企業の監査や会計の業務は自分以外の方でも多くの方が取り組んでいます。ですが、日本国内のオルタナティブ投資は新しい市場で、自分たちにしかできないビジネスです。非常にチャレンジングですし、公認会計士、税理士として培った経験や知識を活かして必ず実現したい事業だと考えました。

―なるほど、そして実現するべく、個人でもオンラインで手軽にオルタナティブ資産へアクセスできるようにしたプラットフォームが「Alterna Bank(オルタナバンク)」なんですね。

山口:そうです。世界の機関投資家が参加するレベルのオルタナティブアセットに個人でもアクセスでき、日本の個人投資家が小口で参加できる、真の意味でのオルタナティブ投資のプラットフォームを目指したい、と思っています。

―お話いただいたとおり、今オルタナティブ投資は注目度が高いだけに、最近不動産や融資型クラウドファンディングのプラットフォームがどんどん増えてきていますよね。

山口:確かにソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングなど、日本にもオルタナティブ投資を部分的に手がけている企業は多数存在しますが、オルタナティブ投資プラットフォーム「Alterna Bank」は、日本で最初のオルタナティブ投資を網羅するプラットフォームとして価値を示したいと考えています。

また、商品設計も個人投資家向けにアレンジしています。未公開株で大きなリターンを狙うような金融商品ではなく、プライベート・クレジット・ファンドや貸付債券・社債、不動産など年利約4~12%程度を手堅く出せるアセットを中心に、安心・安全性の高い商品を厳選して商品化しています。

▲「Alterna Bank」で扱う投資対象 は、不動産からプライベートエクイティまで幅広い。

―ありがとうございます。

「オルタナティブ投資業界を牽引するNo.1オンライン・プラットフォームを創る」というビジョンのもと、これからもアップデートを続けていきたいですね。

次回は、オルタナティブ資産をポートフォリオに組み入れて成功している機関投資家として有名な「ハーバード大学」を例に、オルタナティブ投資の魅力について代表にさらに迫ります!


代表取締役社長 山口 慶一 

大学在学中に公認会計士試験に合格。大学卒業後、Deloitteトーマツ(有限責任監査法人トーマツ)へ入所。その後、きずな綜合会計事務所を創業し、代表パートナーに就任。後に、Nexus Bank株式会社(旧JASDAQ上場企業、現在は東証スタンダードのJトラスト株式会社と合併)の代表取締役社長を経て、SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS 株式会社を創業 。Nexus Bank株式会社の子会社であったSAMURAI証券株式会社、SAMURAI ASSET FINANCE株式会社をMBOし、Fintech事業を展開。